AIに作業を頼んだのに、画面が動かない。数分たっても何も出てこない。これは壊れたのか、それとも待てばいいのか。ここで判断できないと、無駄に何度もやり直すことになります。
先に大事なことを書きます。止まって見えるときの大半は、壊れていません。多いのは次の2つです。
- ✓こちらの許可を待っている(いちばん多い)
- ✓考えている・作業している最中(数分かかることは普通にある)
上から順に見ていけば、どれなのか切り分けられます。
まず全体像
| 見た目 | 実際に起きていること | やること |
|---|---|---|
| 何も出ない | 許可待ち | Yes/許可を押す |
| ぐるぐる回っている | 考えている・作業中 | 待つ |
| 文章の途中で止まった | 通信が切れた | 続きを促す |
| 完全に無反応 | 本当に止まっている | 中断してやり直す |
① 「許可を待っていないか」を見る
これがいちばん多い原因です。ファイルを書き換える、コマンドを実行するといった影響のある操作の前に、AIは必ず確認を出します。
その確認に気づかないまま「固まった」と思っているケースがとても多いです。
- ✓画面の下の方まで見る(確認は下に出ることが多い)
- ✓「Yes」「Allow」「実行する」のような選択肢が出ていないか
- ✓ターミナル画面なら、キーボードで選ぶ形になっていないか
見つけたら選ぶだけで動き出します。まず疑うのはここです。
② 何分たったかを数える
止まったと感じる時間は、だいたい実際より長く感じます。時計で見ると1分だった、ということがよくあります。
目安として、5分以内はまだ待っていい範囲です。とくに次のような頼み方をしたときは時間がかかります。
- ✓ファイルをたくさん読ませた
- ✓「全部確認して」と広い範囲を指定した
- ✓長い文章を作らせた
待つのが正しい場面で中断してしまうと、そこまでの作業がやり直しになります。ここは我慢どころです。
③ ネットにつながっているかを見る
AIはインターネットの向こう側で動いています。手元の回線が切れれば、当然止まります。
- ✓ブラウザで適当なページが開けるか試す
- ✓Wi-Fiのマークが消えていないか
- ✓ノートパソコンなら、スリープから復帰した直後ではないか
文章の途中でぶつっと止まっているときは、これが原因のことが多いです。
④ 一度に頼みすぎていないかを疑う
頼みごとが大きいほど止まりやすくなります。「このフォルダ全部を見て、まとめて直して」のような頼み方は、時間もかかるし失敗もしやすいです。
止まりやすいときは、頼み方を小さく割り直します。
「ほかは開かないで」と範囲を切るのが効きます。範囲を決めないと、AIは念のため広く読みに行って時間を使います。
⑤ 「まだ動いていますか」と聞いてみる
判断がつかないときは、そのまま聞くのが早いです。
返事が返ってくれば生きています。返事すら返らないなら、次の⑥へ進みます。
⑥ それでもダメなら、中断してやり直す
ここまで見て動かないなら、いったん止めます。順番があります。上から試してください。
| 順番 | やること | 失うもの |
|---|---|---|
| 1 | 中断する(ターミナルなら Ctrl + C を1回) | 途中の作業だけ |
| 2 | 新しい会話を始める | それまでの会話の記憶 |
| 3 | アプリを終了して開き直す | 同上 |
| 4 | パソコンを再起動する | 同上 |
いきなり4からやらないこと。ほとんどは1か2で戻ります。
新しい会話を始めるときは、それまでの話が消えます。続きをやりたいなら、AI引き継ぎ書を作って乗り換える方法の考え方が使えます。
やってはいけないこと
- ✓同じ依頼を何度も送る。処理が重なって、余計に遅くなります
- ✓画面を連打する。効果はありません
- ✓原因がわからないまま、外から見つけた設定をコピーして入れる。何が起きるか分からないので危険です
止まりにくくするコツ
そもそも止まらないようにするなら、この3つです。
| コツ | 理由 |
|---|---|
| 1回1つだけ頼む | 大きい依頼ほど止まりやすい |
| 触ってよい範囲を先に書く | 余計な読み込みが減る |
| 長くなったら会話を切り替える | 会話が長いほど重くなる |
頼み方そのものは指示文は穴埋めテンプレで解決できますにまとめました。ここを整えるだけで、止まる回数はかなり減ります。
まとめ
- ✓止まって見えるとき、いちばん多いのは「許可を待っている」。まず画面の下を見る
- ✓5分以内はまだ待っていい。中断するとやり直しになる
- ✓文章の途中で切れたときは、通信を疑う
- ✓直らないときは中断 → 新しい会話 → 開き直す → 再起動の順。いきなり再起動はしない
- ✓予防は1回1つ・範囲を書く・長くなったら切り替えるの3つ
止まるのは失敗ではなく、頼み方が大きすぎたという合図であることがほとんどです。小さく割るだけで、だいたい解決します。