ChatGPTを仕事で使い始めるとき、インストールしたまま何も設定せずに使っている人がとても多いです。でも、最初に3つだけ設定しておくと、安全性と使い勝手が別物になります。
この記事は、私のMacにChatGPTのデスクトップ版を導入したときの実際の画面に基づいています(ちなみに設定作業はいつものClaudeに任せて、私は承認しただけです。そのやり方はAI引き継ぎ書の記事に書きました)。
なお、デスクトップ版には文書づくりが得意な「ワーク」と、開発が得意な「Codex(コーデックス)」の2つのモードがあります。私はClaude Codeと同じ感覚で仕事を任せられるCodexを主に使う予定です。どちらのモードで使うにしても、この記事の3つの設定が共通の土台になります。
まず:アプリは必ず公式サイトから
デスクトップ版は公式のダウンロードページ(chatgpt.com/download)から入れます。アプリストアで「ChatGPT」と検索すると紛らわしい非公式アプリが混ざっていることがあるので、公式サイト経由が鉄則です。WindowsもMacも公式版があります。
ブラウザ版と同じアカウントでログインすれば、課金や履歴もそのまま使えます。
設定1:会社員はまず「学習に使わせない」設定を確認
一番大事な設定です。入力した内容をAIの学習に使わせない設定が、次の場所にあります。
1. 設定を開く
2. 「データ コントロール」を選ぶ
3. 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする
私の環境では最初からオフになっていましたが、アカウントによって状態が違うことがあるので、仕事で使う前に必ず自分の目で確認してください。なお、学習に使われない設定にしても「会社の機密を入れていい」わけではありません。入れていい情報の線引きは安全ラインの記事を参考にしてください。
設定2:カスタム指示で「自分ルール」を覚えさせる
毎回「専門用語を使わないで」「表でまとめて」とお願いしていませんか。設定の「カスタム指示」に書いておけば、全部の会話に最初から適用されます。コピペして自分用に直してください。
これはClaude Codeの初期設定でやったこと(その記事はこちら)とまったく同じ考え方です。どのAIでも「自分ルールを最初に教える」が使いこなしの土台になります。
設定3:プロジェクト機能で「仕事ごとの部屋」を作る
デスクトップ版には、会話やファイルを仕事ごとにまとめる「プロジェクト」機能があります。仕事Aの資料と趣味の調べものが混ざらなくなるので、業務利用なら最初に1つ作っておくのがおすすめです。
1つだけ注意があります。プロジェクトに登録したルールや資料は、そのプロジェクトの中の会話でしか効きません。プロジェクトの外で「さっきのルール知ってる?」と聞くと「知りません」と返ってきて焦りますが、故障ではなく部屋の外で聞いただけです。
逆に「触らないほうがいい」設定・提案
実際に導入したとき、注意したほうがいい場面が2つありました。
- ✓「フルアクセス」はオフのままにする。承認なしでパソコンのファイルを操作できるようになる設定で、便利そうに見えますが、初心者のうちは1回ずつ承認する標準のままが安全です
- ✓途中で「ブラウザからパスワードとCookieをインポートしますか」という提案が出ることがあります。断ってOKです。パスワードをAIアプリに渡す必要はありません
料金と制限の早見表
| 項目 | 内容(※2026年7月時点・画面表示に基づく) |
|---|---|
| 料金 | Plusプラン 月額約3,000円(デスクトップ版も追加料金なし) |
| 利用制限 | 5時間ごとの使用制限+週間の利用制限がある |
| 制限を超えたら | 時間経過で回復。Codexはクレジット購入で継続する仕組みもある |
料金・条件は変わることがあるので、契約前に公式サイトで最新情報を確認してください。
まとめ
- ✓アプリは公式サイトから。紛らわしい非公式アプリに注意
- ✓最初にやるのは3つ:学習させない設定の確認・カスタム指示・プロジェクト作成
- ✓フルアクセスはオフのまま、パスワードのインポートは断る
- ✓ルールは「プロジェクトの中だけ」で効くことを覚えておく
- ✓AIに仕事を任せたい人は、開発モードのCodexが本命(Claude Codeと同じ感覚で使えます)
ChatGPTの新モデルについてはGPT-5.6のまとめ記事、ClaudeとChatGPTの使い分けは乗り換え判断の記事もあわせてどうぞ。道具は、最初の10分の設定で「なんとなく使う」から「仕事の相棒」に変わります。
ChatGPTのモデルそのものについてはGPT-5.6は結局何が変わった?に早見表つきでまとめています。