便利なWebサービスを見つけても、会社のパソコンでは開けない。ソフトも勝手に入れられない。私の職場もそうです。
でも、あきらめる必要はありません。すでに入っているExcelで、代わりの道具を作ればいいからです。しかも中身はAIに作ってもらえます。この記事では、なぜExcelが会社のPCで強いのかと、実際にやると必ずぶつかるポイントをまとめます。
なぜ会社のPCではWebツールが使えないのか
理由がわかると、避け方も見えてきます。だいたい次の3つです。
| よくある制限 | 理由 |
|---|---|
| ソフトを入れられない | 管理者権限がない。安全のため会社が制限している |
| 外部のサイトが開けない | 業務に関係ないサイトや、未承認のサービスを遮断している |
| データを外に出せない | 会社の情報を社外のサービスに置くことを規程で禁止している |
つまり、「入れない・つながらない・出せない」の3つが壁になっているわけです。裏を返すと、この3つに引っかからない道具なら作れるということです。
そこでExcelが効いてくる
Excelは、この3つの壁をきれいに避けられます。
- ✓すでに入っている:新しくソフトを入れる必要がない
- ✓ファイル1個で完結する:インターネットにつながらなくても動く
- ✓データが外に出ない:ファイルは会社のパソコンの中だけにある
「Excelでそんなことができるの?」と思うかもしれませんが、マクロという機能を使うと、ボタンひとつで作業を自動化できます。そしてマクロのプログラムは、自分で書かなくてもAIが書いてくれます。
Excelで作れるものの例
| やりたいこと | Excelでできること |
|---|---|
| バラバラの表を1枚にまとめる | 複数のシートやファイルを自動で集計する |
| 入力ミスを見つけたい | 空欄・重複・桁違いを自動でチェックして色をつける |
| 毎回同じ書式で印刷したい | 印刷の設定をボタンひとつで実行する |
| 日付や期限を計算したい | 土日・祝日を除いた日数を自動で計算する |
作り方そのものはExcelマクロは自分で書かなくていいに、AIへの頼み方の全文つきで書きました。この記事では、会社のPCならではのつまずきに絞って説明します。
会社のPCで必ずぶつかる5つのポイント
① マクロが動かない(セキュリティの警告)
マクロ入りのファイルを開くと、上のほうに「セキュリティの警告」という帯が出ます。ここで「コンテンツの有効化」を押さないと、マクロは動きません。
それでも動かない場合は、会社の設定でマクロ自体が禁止されている可能性があります。この場合は自分では解除できません。情報システム担当に確認してください。設定を無理やり変えようとしないことが大事です。
② 保存したらマクロが消えた
Excelの通常の保存形式(.xlsx)で保存すると、マクロは保存されません。何事もなかったように消えます。
保存するときは、必ず「Excelマクロ有効ブック(.xlsm)」を選んでください。ここは初めての人がほぼ全員つまずくところです。
③ 会社のルールを先に確認する
自分専用の道具として使う分には問題になりにくいのですが、同僚に配ったり、部署で共通で使ったりする場合は話が別です。
- ✓まずは自分の作業を楽にする範囲から始める
- ✓配る前に上長や情報システム担当に一言かける
- ✓業務データを扱うなら、保存場所のルールも確認する
勝手に広めて後から止められるより、先に一言かけておくほうが結果的に早いです。
④ AIに会社の情報を貼らない
作り方をAIに相談するとき、実際の資料をそのまま貼るのは避けてください。取引先名や社内の固有名詞は、ダミーに置き換えてから相談します。
判断の基準はその情報、AIに貼って大丈夫?にまとめました。迷ったら貼らない、が安全です。
⑤ 家のパソコンと会社のパソコンが違う場合
家でMac、会社でWindowsという人は注意が必要です。Mac版のExcelで作ったマクロが、会社のWindowsで動かないことがあります。日付やファイルの扱い方が違うためです。
私自身、Macで作って会社で動かない、という経験があります。対策はシンプルで、最終確認は会社と同じ環境で行うことです。また、Macに入っている表計算ソフト「Numbers」ではマクロは動きません。Excelを使ってください。
それでも無理なときは
会社の制限がきびしく、マクロ自体が全面禁止のこともあります。その場合は無理をせず、次のように切り替えます。
- ✓関数だけで作れないか考える(マクロなしでもかなりのことができます。例は営業日カレンダーの記事に)
- ✓手順書だけ作る(毎回の作業をチェックリストにするだけでも時間は減ります)
- ✓会社が認めているツールの中で工夫する
まとめ
- ✓会社のPCの壁は「入れない・つながらない・出せない」の3つ
- ✓Excelはこの3つを避けられる(入っている・ファイル1個・外に出ない)
- ✓中身のマクロはAIに書かせればよい
- ✓つまずくのはセキュリティの警告と.xlsmでの保存。ここを知っていれば9割は解決する
- ✓会社のルール確認と、AIに社内情報を貼らないことは必ず守る
制限が多い職場ほど、自分で作れる人の価値は上がります。まずは自分の手元の作業ひとつから始めてみてください。
なお、AIに何かを作ってもらうときの頼み方そのものはAIへの頼み方は発注書で9割決まるが土台になります。テンプレートをそのまま配布しています。